下関市の医療を考える
(Thinking About Healthcare in Shimonoseki City)
[2026.11.01]
(Thinking About Healthcare in Shimonoseki City)
[2026.11.01]
下関市の医療を考える(1)人口
現在、山口県下関市には急病の患者さんに対応できる病院として下関市立市民病院、下関医療センター、関門医療センター、済生会下関病院の4つが上げられます。このうち、下関市立市民病院と下関医療センターとが統合されて新下関市立病院として新築移転される方向で検討が進められています。
その計画の中で新病院の病床数は、現在の2病院の合計病床数の半分程度に大きく減少している上、いくつかの診療科も設置されないなど、現在の医療提供状況とは異なるものになると考えられます。
このことにより、下関市全体の医療提供の状況も大きく変化すると思われますが、実際にどのようになるのかははっきりとしていません。
そこで官公庁などが公開している、誰でも自由に閲覧できる情報を利用して、これからの「下関市の医療」について考えてみようと思います。
まず、いま下関市にどれぐらいの人たちが住んでいるのか、そして、将来的にどのように変化していくのかを観ていきます。
【表1】は旧下関市が豊浦郡4町と合併し、新しい下関市となった2005年から2025年までと、2023年度の国勢調査の結果から推計された2050年までの下関市の人口の推移を年齢階級別を表にしたものです。年齢階級は0〜14歳(年少人口)、15〜64歳(生産年齢人口)、65〜74歳(前期高齢者)、75歳以上(後期高齢者)に分けてあります。
【図1】は【表1】をグラフ化したものです。合併直後の2005年には30万人をやや切る程度の人口が2050年には16万5千人を切るところまで減少すると推計されています。これに加え、全人口に占める65歳以上の割合である高齢化率は2025年で36.7%と全国の29.3%と比較してかなり高く10年以上先行している状態で、2036,7年辺りで40%を超えていくと思われます。
【図2】は2005年の人口を100とした場合の各年の人口指標となります。0~14歳、15歳~64歳、そして総計は2005年以降は減少し続けます。65~74歳は傾向2015年ぐらいまでは増加しますが、それ以降は減少します。これに対して75歳以上は2030年頃までは増加し、それ以降は減少傾向に転じます。
このように、下関市では現時点(2026年)以降、75歳以上だけは後5年前後は一時的に増加しますが、それ以降は他の年齢階級や全人口と同様に減少していきます。
今後の下関市の人口の減少に伴い、居住環境にも変化が表れてくることは避けられないと考えられます。「衣」「食」「住」に関することも当然変化はしていきますが、それ以上に考えなければならないのは、健康を維持することに直接関連する「医」ではないでしょうか。
そこで次回は、今回の続きとなる《下関市の医療を考える(2)医療機関》について述べていこうと思います。
※参考資料1:年齢別人口[下関市]
参考資料2:日本の地域別将来推計人口 令和5(2023)年推計[国立社会保障・人口問題研究所]